虎の巻4 「トレンドを掴む基本、ダウ理論」
今回はFXの基本問題です
FXを学び始めると、さまざまな本や著名人のコメントで“トレンドをつかめ”“トレンドに乗れ”というアドバイスに触れると思います。トレンドとは相場の傾向のことであり、上向きなら「上昇トレンド」、下向きなら「下降トレンド」、どちらの傾向もなければ「トレンドなし」の3つの状態があります。では、それぞれのトレンドをどうやって確認するのでしょうか。次の問題を通して、トレンドの見極め方を学んでみましょう。
Qすぐに利確か、伸びると読むか。 もっとも利益を伸ばせた判断は?
答え
- C③が上昇トレンド
他の2つのチャートも上昇トレンドに見えますが、
明確なトレンドが確認できない「トレンドなし」の状態です。
【虎の巻アドバイス】
トレンドの傾向を掴む。
その手助けにダウ理論を知っておけば効果的な目安になる。
次回、虎の巻更新をお楽しみに!
本記事は2016年9月1日に掲載されたもので、情報提供のみを目的としております。
記事の内容は、今後の見通しについての結果や情報の公正性、正確性、妥当性、完全性等を明示的にも、黙示的にも一切保証するものではありません。
さらに、かかる情報・意見等に依拠したことにより生じる一切の損害について、当社は一切責任を負いません。最終的な投資判断は、他の資料等も参考にしてご自身の判断でなさるようお願いいたします。
※コンテンツ、データ等の著作権は当社に帰属します。私的利用の範囲内で使用し、無断転載、無断コピー等はおやめください。
解説
チャートの傾向を掴む基本知識。
ダウ理論を知ることで、相場の先を読む。
ダウ理論は、19世紀アメリカの証券アナリスト「チャールズ・ダウ」氏が提唱した、市場の値動きを評価するための理論です。ダウ理論には6つの基本的な法則がありますが、ここではダウ理論で定義されているトレンドの確認方法を学びます。トレンドの条件はいたってシンプル。上昇トレンドは、直近の安値を下回らず、直近の高値を上回って上昇している。下降トレンドは、直近の高値を上まらず、直近の安値を下回って下降している。この二つに当てはまらず、一定の変動幅の中で、価格が上昇下降を繰り返している相場はトレンドなしとします。
上昇トレンドは、直近の安値を下回らず、直近の高値を上回って上昇している
下降トレンドは、直近の高値を上まらず、直近の安値を下回って下降している
ダウ理論を利用して「買い」と「売り」の
エントリーポイントを見つけ出す。
ダウ理論を実際にトレードで使用する場合は、まず上昇か下降か、トレンドを確認することが重要になります。その上で、トレンドに沿って、「上昇なら買い」「下降なら売り」を検討します。図を見ながら考えてみましょう。エントリーポイントはいくつかありますが、①や②では上昇トレンドが確認できないので、③の前回安値より上で反発したポイントが最もリスクが低そう……と推測できます。これが最善かどうかは相場の状況にもよりますが、ひとつの効果的な目安としてダウ理論を使いこなしてください。