予想して、解説を聞いて、身につける。
初心者の方はもちろん、 FXを深く学びたいすべての方へ。

外貨ex虎の巻では、実際のチャートをもとに
トレード予測をクイズ形式で出題。
楽しみながらFXへの理解を深めていきましょう。

虎の巻2 「リーマン・ショックを振り返る」

今回はファンダメンタルズ分析の問題です

2008年9月15日(月)。記憶に残る経済事件がありました。
アメリカの投資銀行「リーマン・ブラザーズ」破綻。
それを機に発した世界的金融危機リーマン・ショック。 多くのトレーダーにとって忘れられない日になったでしょう。さて、ここで問題です。
下記のチャートはリーマン・ブラザーズが破綻した 前後のチャートです。A-Cは異なる日付ですが、どの日がリーマン・ブラザーズが破綻した9月15日(月)でしょうか?

Qリーマン・ブラザーズが破綻した9月15日(月)は?

答え

  • A

Aが2008年9月15日(月)です。多くのトレーダーにとって忘れられない日でした。

解説

リーマン・ショックとは、当時、アメリカの大手証券会社であったリーマン・ブラザーズの破綻が発端となり、世界的な金融危機を引き起こしてしまった経済事件です。このときの経緯はさまざまな場所で語られているので省きますが、当時のチャートは大暴落の事例として参考になります。

  • Answer2008年9月15日(月)リーマン・ショック破綻発表
  • Point米下院で緊急経済安定化法案可決「世界同時株安」が発生

政府の介入で不安が高まり、一気にドル安が加速しました。

2008年9月15日(月)の当日。リーマン・ブラザーズの破綻が発表となり、一気に米ドルが売られ、円高になります。しかし、その後、徐々に買い戻しが生まれ、相場がリーマン・ショック前に近づいていきます。それでも、同年9月29日(月)。緊急市場の混乱に対処するために策定された「緊急経済安定化法」がアメリカ下院で否決されると、不安が増大、ドル安は一気に加速します。この日はアメリカ市場最大の777ドルのダウ平均の下落が記録されるなど、為替にとどまらず世界経済に大きな影響を与えました。

ニュースだけでは読み取れない。トレーダーの心理を想像する。

リーマン・ショックのチャートでは、破綻当日に下げたのち、徐々に戻ろうとした動きがあり、1ヶ月近く大幅な下落が見られませんでした。なぜでしょうか? ここにトレーダーの心理が隠されています。破綻の当日、相場は暴落しますが、「いつか戻るはず」「なんとか耐えよう」と考えるトレーダーは少なくありません。「損を取り戻したい!」という心理も働きます。事実、決定的なニュース(緊急経済安定化法の否決)が起きるまでさらなる下落は食い止められていました。もちろん、トレーダーの心理はひとつの側面にすぎませんが、市場を動かしているのが人間である以上、動かす人々の心理を考えると、チャートを見る目はぐっと深まります。

ワンポイントメモ

相場の世界には、予想もつかない事が起こることがあります。後にリーマン・ショックは100年に一度と言われましたが、その2年後には、1000年に一度といわれた、東日本大震災が発生し、マーケットは混乱することになります。不測の事態に備えるためにも、ポジションをもったら、必ずストップロスオーダーを入れる習慣を着けておきましょう。

【虎の巻アドバイス】

経済ニュースを鵜呑みせず、
そのニュースで揺れるトレーダーの心理を想像することで
相場を見る目が養われます。

次回、虎の巻更新をお楽しみに!

本記事は2016年7月31日に掲載されたもので、情報提供のみを目的としております。
記事の内容は、今後の見通しについての結果や情報の公正性、正確性、妥当性、完全性等を明示的にも、黙示的にも一切保証するものではありません。
さらに、かかる情報・意見等に依拠したことにより生じる一切の損害について、当社は一切責任を負いません。最終的な投資判断は、他の資料等も参考にしてご自身の判断でなさるようお願いいたします。
※コンテンツ、データ等の著作権は当社に帰属します。私的利用の範囲内で使用し、無断転載、無断コピー等はおやめください。

投資にかかる手数料等およびリスクについて
当社ホームページ記載の金融商品へのご投資には、商品ごとに所定の手数料等をご負担いただく場合があります。
各商品には価格の変動による損失が生じるおそれがあります。
また、店頭外国為替証拠金取引、店頭デリバティブ取引及び、店頭商品デリバティブ取引をお取引いただく場合は、当社所定の証拠金が必要となり、元本を超える損失が生じるおそれがあります。
なお、商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、当該商品等の「契約締結前交付書面」、「契約締結時交付書面」及び「目論見書」等をよくお読み頂き、それら内容をご理解の上、ご自身の判断と責任において、自己の計算によりお取引を行ってください。
当社の企業情報は、当社の本店、当社のホームページ及び日本商品先物取引協会のホームページ(https://www.nisshokyo.or.jp/index.html)で開示されています。

FX・CFD・バイナリーオプションならGMO外貨
当社はGMOインターネットグループ
(東証プライム上場9449)のメンバーです。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第271号 商品先物取引業者
加入協会 日本証券業協会 
一般社団法人金融先物取引業協会 
日本商品先物取引協会