相場概況
昨日の「米ドル/円」は、133.83円で始まると、東京時間、日経平均の上昇や時間外の米10年債利回りの上昇を受け、134.67円まで上昇。ロンドン時間、スイス国立銀行(SNB)が政策金利の中心値を-0.75%から-0.25%に引き上げた。市場予想は据え置きとなっていたため、スイスフランが急伸。世界各国で利上げが進む中、経済の低下を懸念してリスク・オフの円買いが優勢。NY時間、米10年債利回りの上昇幅が縮小。米経済指標が軒並み低調となると、「米ドル/円」は131.49円まで下落。その後は買戻しが入り132.18円でクローズをむかえた。
相場観
SNBの利上げはサプライズ。これで、FRB・ECB・BOE・BOC・BRA・RBNZが利上げとなり、取り残された日銀の金融政策に注目が集まる。量的緩和継続は市場予想だが、何か変化があれば、急激な下落になるかもしれない。テクニカル的に、昨日の安値131.49円は、126.35円-135.58円に対する押し38.2%を割り込み、5月9日の高値131.34円手前のレベル。久しぶりの調整という感じである。61.8%押しが129.87円となっていることから、130円割れがでると、戻りに時間がかかりそうである。