相場概況
先週末の「米ドル/円」は、134.32円で始まると、東京時間、一時134.47円まで上昇となるが、本邦実需の売り観測などで失速。午後、「日銀・財務省・金融庁が情報交換で3者会談を16時から開催」との報道を受け133.66円まで下落。ロンドン時間、財務省・金融庁・日銀の3者会合声明で「為替相場、急速な変動は望ましくない」などと発表されると、「米ドル/円」は133.36円まで下落。NY時間、米5月CPIでは前年比+8.6%と約40年ぶりの伸びを記録。「米ドル/円」は発表後134.39円まで上昇。その後、米株の下落を受け133.52円まで下落。その後は、米10年債利回りの上昇などもあり134円台を回復し134.42円でクローズをむかえた。
相場観
米5月CPIの前年同月比が+8.6%と更新され、「インフレピーク説」が後退。利上げ観測が高まる中、米株が下落。「米ドル/円」は、要因に相殺されながらも134円台をキープ。テクニカル的に、大きな変化はなく2002年1月の高値135.16円を抜けるかどうかとなっている。135円台となれば、異次元の感覚などで、上値目途の再計測が必要か。