相場概況
昨日の「米ドル/円」は、126.98円で始まると、東京時間、前日からの流れで買いが先行すると128円台前半まで上昇。鈴木財務相が「経済状況を考えると円安はデメリットをもたらす面が強い」と牽制するが影響は一時的。ロンドン時間に128.32円まで上昇となるが、イースター休暇明けの欧州勢が本格参入すると買いは一服し127.78円まで下押し。しかし、その後は128円台まで買い戻された。NY時間、日米の金融政策格差が明確化される中、米10年債利回りが上昇すると「米ドル/円」は128.97円まで上昇。
相場観
目新しい材料は無いが、日米金融政策差を背景に上昇。日銀の円安牽制は入るが、影響力がない。米国のインフレ状況を考えると、日米共同でもドル売り・円買い介入は難しいのではないか。
テクニカル的には、現在129円台まで上昇中だが130円が目前となり、114.65円-123.10円-121.28円からの上値拡張100.0%である131.73円が目標となる。さすがにどこかで調整が入ってもおかしくないが、この上昇基調はまだ継続しそうである。