東京時間 | 21日NY終値 | 22日20時 | 22日22時 |
英ポンド・円 | 143.99 | 143.72▼ | 144.17△ |
スイス・円 | 100.28 | 100.14▼ | 100.64△ |
カナダ・円 | 92.58 | 92.22▼ | 92.67△ |
豪ドル・円 | 99.08 | 98.63▼ | 98.98△ |
NZドル・円 | 78.92 | 78.64▼ | 78.96△ |
米ドル・円 | 94.89 | 94.59▼ | 94.92△ |
ユーロ・円 | 122.36 | 122.35▼ | 122.91△ |
ユーロ・ドル | 1.2897 | 1.2935△ | 1.2949△ |
前時点比較で△は上昇、▼は下落、-は横ばいを表す。
【Overview】
22日の欧州外国為替市場で円は買い先行後、売り優位。市場では「米系ヘッジファンドなどが円売りポジションの解消を進めている」との指摘があり、損失覚悟の円買い注文を巻き込んで値を伸ばした。3月独Ifo企業景況感指数が106.7と市場予想平均の107.8を下回ったことも対ユーロ中心に円買いを後押しした。
ただ、「円・ドル相場の上値では戻り売り意欲が旺盛だ」との指摘があり、一転下落する展開に。ショイブレ独財務相が「ロシアと欧州連合(EU)はキプロス向け融資について協議している」と述べたうえ、キプロス政府報道官が「あと数時間でキプロスの未来が決まるだろう」「キプロスとトロイカの協議は最終段階にある」などと語り、キプロス情勢への懸念が和らいだことも投資家心理の改善につながった。欧州株や時間外のダウ先物が底堅く推移したうえ、スペイン・イタリアの国債利回り低下も円売りを促した。
【各通貨Comment】
【ドル・円】【ユーロ・円】ドル・円は1ドル=94円20銭前後まで下げ足を速めた。ただ、売り一巡後は買い戻しが進み95円台を回復した。時間外の米長期金利が上昇に転じ、日米金利差縮小に歯止めが掛かったことも相場を支えた。ユーロ・円は1ユーロ=121円49銭前後まで下落した後、123円17銭前後まで持ち直した。
【ユーロ・ドル】
買い優位。予想を下回る3月独Ifo企業景況感指数が嫌気され、一時下押しする場面があった。ただ、200日移動平均線が位置する1ユーロ=1.2875ドル前後が重要なサポートとして意識されたほか、1.28ドル台半ばから断続的に観測されている買い注文をバックに押し目を買う動きが強まった。ショイブレ独財務相やキプロス政府報道官の発言が伝わり、キプロス問題の解決期待が高まったうえ、市場では「国際機関の買いが観測された」との声が聞かれ、前日の高値1.2955ドル前後を上抜け1.2966ドル前後まで強含んだ。(GI 藤本康文)